2017年03月08日

免許更新ジャンキーの話 その1

ここ数ヶ月、僕は自分の誕生日が近づくにつれ憂鬱になっていた。

何故なら、今年の誕生日の前後一ヶ月の間で僕は免許更新をしなくてはいけなかったからだ。



本来、免許更新とは少し面倒ではあるが、決して憂鬱なものではない。

しかし、僕は憂鬱にならざるえない。


今回の免許更新で絶対に僕は怒られると分かっていたからだ。


何故わざわざ自分から好き好んで怒られるようなことをしなければいけないのだろうか…。

というか、こんなにイヤだとおもっているなら辞めればいいのにのとも思う。自分でもそう思う。
しかし、これは宿命めいたもので逃げる事が出来ないという強迫観念に囚われ、挑戦しないという選択肢が無いのだ。


と、ここまで書いても、これまでの僕の免許証を見た事の無い人は何を言っているのか理解できないかもしれないので、一度、自分自身でもなんでこうなったのか整理するためにも、順を追って説明しよう。






事の始まりは僕が20歳の頃。

最初の免許更新であった。

何を血迷ったのかなんとなく100円ショップに売っていた相当質の低いカツラを被って行ってみた。

怪しまれながらも免許証を発行してもらう事に成功。


しかし、免許証の写真は最低のクオリティだったため、「なんて中途半端な事をしてしまったのか…」と自分自身を責める事になった。

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上の写真がそのときのもの。気味が悪い。





そして、それから3年後。



あのときのような中途半端なことはしないと決め、次は頭を剃ってマゲを結い、バカ殿メイクで挑む。

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写真撮影は一度は成功するも、講習中に職員か、「ちょっとこっちへ来てくれ」と言われ、別室の椅子に座らされたと思ったら帽子を被せられ、気付いたら二度目の写真を撮らされていた。


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これがそのときの免許証。普通は無帽が鉄則のはずなのに帽子を着用し、田舎のヤンキーみたいになるという辱めを受ける。
許せなかった。





そして、それからまた三年の時が経つも、あのときの屈辱を忘れる事はなかった。

あの時の恨みを晴らすため、絶対に帽子がかぶれないヘアスタイルはこれしかないと、頭を刈り上げた。

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これがその時の姿。

僕はカッパ様になる事で警察官たちに畏怖の念を与え、彼らは一様に目を逸らし、触れてはいけない事のように、一切揉めることもなく成功に至ったが、致命的なミスをしていた。






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「カッパなのに、肌の色を緑に塗り忘れていた。」


なんの邪魔もなく無事免許更新が終えたというのに、時間が経つにしたがい、「あのとき僕は意味不明に顔と頭にベビーオイルを塗りたくっている場合じゃなかった。こんな肌色のものはカッパじゃない」と思うようになっていた。




もうお気づきだろう。

思考回路がバグってきている。


僕は段階を重ね着実に中毒患者へとなっていたのだ。


軽い出来心からドラッグに手を出し、「今回だけ今回だけ」と思いながらも、より摂取量が増えていくジャンキーの如く、僕はどんどんとスリルを求める免許更新中毒になっている。


ただ、麻薬中毒とは決定的に違う事は別に僕はスリルに快楽を感じている訳ではないという点だ。




じゃあ、なぜこんな事を続けるのか?




正直、僕にも分からない。


頭ではもうやめたい。こんなことから手を洗いたいと考えているのに、やらないと正気を保っていられる気がしないのだ。



そんな強迫観念に囚われながら、先週僕は憂鬱な気持ちで頭にバリカンを入れた。

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つづく




posted by ユーチャンチャン at 20:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする